10分で家を買った女の話№1

わずか10分!

私は家をわずか10分ほどで買いました。しかもロクに物件も見ることもなく「・・・まあ、これでよくね?」の一言で。

 あなたは買い物をするときに悩むタイプですか?

私はその対象が小さければ小さいほど悩むタイプのようです。

例えばスーパーでは「うむ大根高い・・・」とえんえん悩む。

プチプラ通販パンプス2900円なら「履くかな・・・・」と1週間くらいは悩む。

たまにデパートに出掛けて欲しい服があると「・・・・」くらい悩んで結局買う。

(たぶん名鉄と地下鉄に乗ってきたから、買わずに帰るのが悔しいのだ)

 ですが、買い物の対象が大きくなると突如悩まなくなります。

帰国して購入した車も(※田舎なので車がないと生きていかれないのだ)「・・・これでよくね?」とその日に決めました。

その日は暑かったので、何度もディーラーに足を運ぶのが面倒だったのです。

 では、人生で一番大きな買い物といえば?

そう、「家」、ハウスです!

 私は築30年3LDKの中古マンションを10分あまりで買いました。

 私がこの話をするとみんな瞬間「ハッ!」としますが、私をよく知る人たちは「さもありなん」という顔をします。

嘘だと思う人は○○の○○○○のT田さんか、私の母親に聞いてみてください。携帯は080-×××・・・

借り上げ社宅住まいの憂鬱よさようなら・・・

結婚生活26年(いま計算した)、その間引っ越すこと9回。そのうち何回かは海外(中国ね、中国)。「転勤があるから家は買わない」と、ずっと「借り上げ社宅」に住んでいたのですが、転勤から戻って運よく交通アクセスの良いマンションに空きがあるとは限りません。

それというのも、結構年をとってから死ぬ気でとった、大学に合格した時よりも、就職した時よりも、合格したのが一番嬉しかったあの大切な「ゴールド自動車免許」が、話が長くなるので割愛しますが(まあ私の怠慢が原因)なななななんと海外にいる間に失効してしまったのですっ号泣!

 だから私は、なんとしても交通アクセスの良いところに住まなければならないのです!

そんなわけていつも帰国前はドキドキ。しかも帰国してもう2年、いつ赤紙(転勤辞令)がきてもおかしくない・・・。私はもう、そんな生活に疲れたのです。

そして2008年初夏のある土曜日、「今日、マンションを買うぞ!」と、起きた瞬間ダンナに宣言しました(※ウチではすべての決定権を私が握っている)。

そして徒歩5分のところにある○○○の○○○○(面倒くさいので以下“M”と略す)に、「今住んでいる大型マンションの空いている部屋で一番安いのをください」と電話をしたのです。

 M社のT田さんはやや動揺しながらも、「今日出ているのは2件。4LDKと3LDKです」と答えてくれました。「では、3LDKのほうをください」。

5分後、T田さんがやってきました。我々はチラリと物件をみて、「和室2部屋か・・・使いにくそうな間取りだけど、安いからこれでよくね?」と決めてしまったのです。

 

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