転職ノウハウ
転職活動にあたって何から手を付けたらよいか迷う事も多いと思います。転職をスムーズに進めるためには、転職活動の全体像を知り、使えるサポートをうまく利用するとよいかと思います。仕事をしながら慣れない転職活動を行うのは想像以上に疲れを伴います。以下に転職活動の流れ・転職ノウハウをまとめましたので、皆さんの転職活動にお役立てください。
転職活動の流れ
まずは転職活動の流れとSTEP毎の実施項目を押さえておきましょう。正社員の場合、短い方で転職準備から入社までおおよそ3か月かかります(年齢や経験、転職先の難易度により、長い方だと半年~1年かかる方もいます)。
STEP1 転職準備
- 1. おおよその入社時期を決める
- 2. 自分が希望する仕事について考え、家族の理解を得る
- 3. 求人情報の収集
- 4. 履歴書・職務経歴書を作成する
STEP2 応募(どういう媒体で応募するのか考える)
STEP3 面接(1社で1回~3回)
STEP4 内定
STEP5 現職退職/転職先へ入社
3~4
か月前
2~3
か月前
1か月前
各STEP詳細
STEP1 転職準備
1. おおよその入社時期を決める
まずは転職準備として、いつ頃入社したいのかを考える必要があります。
現在の仕事が落ち着く頃や、新年度を目指して転職する等いろいろな考えがありますが、時期を決めずに転職活動をすると、転職先を決めかねて転職活動期間が長引く事があります。転職活動が長引く事は精神的にも負担になりますので、できれば短期集中で転職活動を行う方が望ましいです。また、現職の引継ぎ期間なども考慮する必要があります。
2. 自分が希望する仕事について考え、家族の理解を得る
自分の希望はどの様な条件なのか、以下の項目について考えてみましょう。希望する仕事があいまいな場合、転職活動が長引く可能性があります。最初は希望を狭く、うまくいかなければだんだん希望を広くしていく方がおすすめです。
- ①職種
- ②給与・福利厚生
- ③通勤距離(時間)
- ④勤務時間・休日・残業
<ポイント1>家族の理解を得る
転職時期や転職先についておおよそ決まったら、家族に相談し理解を得るのはもちろんですが、転職後の労働条件の優先順位なども家族とすり合わせておきましょう。例えば、月給や年収は最低いくらなら生活できるのか、月給は現在より高くなるが休日が少なくなる場合や通勤時間が長くなる、残業時間が増加する場合は転職可能なのか等です。内定を受けても、意外とこういった細かい点で家族の理解を得られず内定辞退につながるケースがあります。
<ポイント2>キャリアチェンジ
未経験の仕事にチャレンジしたい、もともと興味のあった仕事をやってみたいと思う事もあると思います。しかし、中途採用の場合、企業が求めるのは「即戦力」です。未経験の仕事でも育成してくれるのはほとんどの場合20代まででしょう。よって、年を経るにつれキャリアチェンジはハードルが高くなり、40代以降は極めて難しくなるとお考えください。仮に希望が叶ってキャリアチェンジができても新卒同様の給与水準になる可能性もありますので検討が必要です。
3. 求人情報の収集
求人情報の収集については、ほとんどの方はネットで情報収集をしていると思います。現在は以下の情報についてはネットに掲載される求人情報で確認できると思いますので、自分の希望に近い求人をピックアップしていきましょう。
- ①職種、業務内容
- ②応募条件、応募可能な人材のイメージ
- ③労働条件(勤務地や給与や、勤務時間など)
- ④会社規模
4. 履歴書・職務経歴書を作成する
履歴書や職務経歴書に基づき書類選考が行われるため、かなり重要な書類です。自分を強力にアピールできる手段として手を抜かず作成しましょう。
<ポイント1>履歴書や職務経歴書のフォーマット
規定はありませんが、履歴書はJIS版を使う場合が多いようです。職歴書に規定はありませんので、ネット等で検索した職歴書を参考にお作りいただいて結構です。いくつかサンプルを見比べ、ご自身の職務経歴が伝わりやすいフォーマットを選びましょう。履歴書や職歴書アプリで作成されても問題はありませんが、職歴書は経験した業務内容がしっかりと分かるように記載しましょう。
<ポイント2>履歴書は手書きかWordやExcel利用か
規定はありませんが、手書きは少なくなっています。WordやExcelで作る方がほとんどです。企業もあえて手書きの書類を求める事はありません。
<ポイント3>写真はベストなものを用意
履歴書の写真を重要視する企業もあります。少しお金をかけてもベストな1枚を用意しましょう。
<ポイント4>職歴書に応募先企業が知りたい項目を記載
- 即戦力として求める能力(経験)があるか → 経験してきた業務名を簡潔に記載
- 今まで意欲的に仕事に取り組んできたか → 改善実績や売上実績、プロジェクトへの参加等を成果がわかる数字を交えて記載
- どんな人柄か → 自己PR等で自分の強み等をアピールする
- 職歴書の内容は簡潔でわかりやすいか → 書類作成能力(わかりやすさ、アピ―ルポイント、まとまり)等を見られている事もあります。
STEP2 応募(どういう媒体で応募するのか考える)
現在、インターネットでいろいろな求人サイト(ハローワーク、求人広告、人材紹介、それらのまとめサイト)から求人情報の収集が可能です。ハローワークのみに求人が出ている求人もあれば、人材紹介会社のみに求人が出ている求人もあります。インディード等の求人まとめサイトでは、ハローワーク、求人広告、人材紹介のいずれの求人も掲載している場合が多いです。
求人媒体 | 特徴 |
---|---|
ハローワーク(国が運営している職業紹介) | 誰でも無料で人材をを募集出来る事から求人件数は圧倒的に多い。応募にはハローワークに出向き紹介状をもらう必要がある。求人数が多い反面、入社してからの労働条件が求人票と違うというトラブルもあると聞く。また、ハローワークの職員はアルバイトも多いため、職員によって対応に差があると言われている。 |
求人広告(企業が有料の求人広告を出している) | 紹介状などは不要で直接企業に応募できる。人材紹介会社の様な転職サポートはない。応募後は直接企業の人事担当者やりとりするためハローワークに近い。 |
人材紹介(民間の職業紹介) | 紹介会社が掲載している求人に応募あるいは登録をすると紹介会社が仕事を紹介してくれる。仕事の紹介だけでなく、様々な転職サポートも実施してくれるが、サポート内容は人材紹介会社によって異なる。 |
スカウト型人材紹介(民間の職業紹介) | 転職をしたい人が先に登録をし、求人企業が登録者の経歴等を見てスカウトを実施する。あくまでもその人材紹介サービスを利用している企業からのスカウトになるが、高スキル保有者はスカウトメールが多数来る。 |
STEP3 面接
書類選考に通過したら、以下の準備を行いましょう。
- ①企業ウエブサイト等を確認し企業研究をする
- ②想定される質問の回答を用意する
- ③企業への質問を用意する
- ④時間があれば面接会場に行ってみる
- ⑤美容院に行く等身だしなみを整え、車の中も整頓する
<ポイント>緊張対策
面接時に緊張してしまう方は、想定質問を考え、回答を声に出して練習しましょう。
面接時に聞かれそうな質問はだいたい予想できるため、回答をしっかり準備しておけば緊張は少なくなります。また、しっかりと準備が出来ている事が自信につながり、好印象を与えやすいです。
STEP4 内定
内定の連絡を受けたら労働条件と予定される入社日について確認します。内定のタイミングで労働条件通知書を発行してもらえる会社はあまりないかもしれませんが、基本的な労働条件を求人票に照らし合わせて確認しましょう。もし、求人票の内容と実際の労働条件に相違がある場合は、躊躇せず確認しましょう。
STEP5 現職退職/転職先への入社
入社が決まったら、退職の意向を現職の上司にすみやかに伝えましょう。多くの会社では、就業規則等で退職の申し出は退職日の1か月前と規定している場合が多いです。退職届や退職願いの提出が必要な会社もありますので職場の指示に従います。また、引継ぎもきちんと実施し、現職場に迷惑がかからない様にしましょう。