世界一幸せな人になりたい! №2
働くオンナ道
2018.07.09
・・・先回の続き
以前にも書きましたが、駐在員の待遇は住む地域によってぜんぜん違います。そして私は2つめの駐在地でなんと「このブログにやや似た」環境を与えられたのですっ!
5つ星ホテルのサービスアパートメントを住まいとし、絢爛豪華なロビーでは中国楽器の生演奏が奏でられ、高級レストラン、カフェ、24時間クリニック、高級ブランドショップ(※病院以外どれひとつ使っとらんけどね)まで揃っている。朝は陽光の差し込むロビーラウンジで朝食までいただけるという。椅子をひいてもらい「コーヒーオアティー?」とか聞いてもらえちゃったりして。
なんだこの身の丈にあわんセレブライフっ汗!
「世界一」とはほど遠いものの、私にとってそこでの生活はある意味「夢のような暮らし」だったのです(当時、その地域は外に一歩出るとカオスでしたが汗)。
しかし、私はそこで特に幸せだったわけではありませんでした。
「ああこれぞ駐妻ライフだわ・・・」と運ばれてきたコーヒーとクロワッサンで悦に入っていたのも僅か数日。朝っぱらから化粧して知り合いの奥様にいちいち挨拶するのがメンドウになり、「凱洛格(ケロッグ)」を買ってきて家に引きこもるようになりました。
部屋から一歩出ればほとんどの人は顔見知り、それに海外でも堂々と英語を使う白人が多く住んでいるのです汗。
部屋の清掃中(これがまた、長い涙)突然腹がギュル~っとなり、わざわざ着替えて涼しい顔を装いホテル棟のトイレ(これがまた、遠い涙)に競歩のような早足で行ったこともありました。ともかくいろんなスタッフがあれやこれやと1日何度もラフに出入りしてくる。ホテル史上、私ほど「ドントディスターブ札」を愛用した人間はいないと思われます汗。
「開かない窓」にへばりつき、美しい庭園を見下ろしながら餃子の本場にいながら「あー王将のギョーザが恋しい・・・」とボヤく日々。
ともかく<かつて憧れだった生活>は窮屈なことといったらなかったのです。
でも、そのおかげで「贅沢な生活をしても幸せになれるわけではない。私はここで人生においてとても大事なことを学んだ」と感じることができたのです。素晴らしいではありませんか!
そして月日は流れ・・・
さて。今、私がなぜこんなことを書いているかと言いますと、先日「めざましテレビ」で<超豪華!“赤坂インターシティAIRマンション”オープン!>という特集を、「うわぁ~、ここに住める人ちょう羨まし~~」とヨダレをたらして見ている自分に気付いたからです汗。
人間って(というか自分)、ほんと学ばんし喉元過ぎればなんとかだし豪が深い生き物なんだねえ涙。
「マナースクールで学ぶ彼女」は、モナコで舞踏会に出れば一時の達成感を感じられるかもしれません。人によって幸せの定義は違うから、それが彼女の幸せなのかもしれません。
でも、その幸せ感はずっと続くのでしょうか。
「世界一幸せな人」って誰だろう。
みなさんにとって「世界一の幸せ」は、いったいなんですか?