「おひとりさま」、楽しんでますか? №2

・・・先回の続き

 間が持たない代表、と言えばフレンチレストランではないでしょうか。料理が運ばれてくるまで何をしていたらいいの?

高級レストランはコメダのようにスマホをいじるわけにもいかず、コメダのように東スポも置いてない。(コメダ推し)

 「おひとりさまフレンチいけます」という人は、どうやって間を持たしているんだろう。

あっもしかするとワインかな?グラスをまわしながら「秋の雨に濡れそぼった子犬のような熟成した香りが・・・」と言いながら料理を待てばいいのかな?

しかし、酒好きのくせにアルコールがすぐ顔に出る私がすきっ腹でワインを飲んだら、「夜の錦1丁目でクダをまくオトウサン」「終電の名鉄でクダをまくオトウサン」「社員旅行でハメを外すオトウサン」いずれかの風情を漂わせることになってしまう。

 それに高級レストランって、サービスに抜かりがないよう“家政婦は見た”状態でギャルソンがお客を観察(?)していません?あれも緊張するからやめていただきたい!

そしてSNSが普及した昨今、高級レストランのギャルソンだから信用できるとは限りません。テーブルマナーで致命的なミスを犯したら「オバサン1人で来てるくせにテーブルマナー知らな杉ワロタww」など、世界中に拡散されないとも限らない←考えすぎ。

 あームリムリムリ!

 先日、JRセントラルタワーズ18階にある「那古亭」(オススメです♡)で、「頑張っている自分にご褒美(自分にトコトン甘いバブル世代)」との名実で友人と集り「昼ビールサイコー!」と騒いでいた時、我々の目は対面にいた1人の女性に釘づけになりました。その人は華美な格好をしているわけでもないのに、凛とした知性を感じさせる女性でした。まったく気負うことなく、食事を楽しんでいる彼女はまさに「おひとりさま」中。

彼女は「人からどう見られているか」「どうやって間を持たせるか」など、そんなことは間一切考えていないように見えました。

 そうか・・・「おひとりさまマイスター」になるには、まず肩の力を抜いて、自意識過剰を克服することが必要なのか、私は彼女を見てそう悟ったのです。

 わかった、わかったぞ。しかし、わかったところで「私にはムリだ」・・・私はビールで茹でダコのようになった顔で、窓から見える大名古屋ビルジングにアンニュイに視線を落としたのです。

 「おひとりさまマイスター」を目指すかどうかはさておき、私も無理のない範囲で「おひとりさま」を楽しんでいきたいと思います。

 とりあえず“肩に力が入っていて自意識過剰”な私は、間が持つ“お通し”という存在のある「鳥貴族」にでも行って「おひとりさま力」を鍛えてまいりますっ!

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