外国人と働くということ№2
働くオンナ道
2019.09.28
・・・先回の続き
さて。話を一歩掘り下げます。
仕事をしていて一番シンドイのが「価値観の違い」によるトラブルです。
特に、相手の日本語が圧倒的にうまいと“敵がガイジン”という事実をつい忘れがちになります。
しかも日本生活が長くなり「忖度」を若干身につけていたりすると・・・動きが読めなくなって余計ややこしい泣。
そして油断した頃「マジか‥‥」という事態が起こるのです。
おい忖度はどうしたっ!?「そ・ん・た・く。sontaku」。わすれたかっ!?
このケースを事前に回避するのは困難です。
なぜかと言いますと、先に述べた同僚は日本語ができないので「まあ文化も違うし仕方ないか〜」とこちらも甘めに見ることができるのですが、日本語がものすごーくうまい相手だと、無意識に「日本の常識」を押し付けてしまうからなんですねー。
こんな時は…もうどうしようもない。
一旦トイレにでも篭り、「事故った」とでも思って壁でも蹴飛ばしてストレス発散したらトイレの水でも流しましょう。
人生、何事も修行です。
外国人と仕事をするというのは、国際結婚と同じ。時にややこしいことが起こりうるのです。
こちらも、あちらも「一歩譲る」気持ちを持ってやっていくしかないのです。
さてそんなある日。
上司が、これ読んでみる?と<中国人と日本人の考えの違い>的な一冊の本を私に手渡してきました。
私は震える手でその本を握りしめ、「こ、これに書いてある事は正しいと思うということですね?」と念を押し、(しめしめ、これで上司の取り扱いノウハウが作れる)と内心ニヤリとしたのです。
が、多分そんなに甘くはない。
こちらがサムライならあちらは戦国無双。駆け引きに長けた漢民族。
もしかしたら私にこれを読ませることで「裏の裏をつこう」と考えているかもしれぬ。
「ならばこちらは裏の裏の裏をつかねば」と、「ガイジン バーサス 日本人」の戦いは今日も日本のどこかで、続いているのです。