趣味をシゴトにするべきか№1
働くオンナ道
2020.04.09
このたび親友の息子さんがめでたく大学を卒業し、一流企業にビシっと就職を決めてきました。むろん「でかした!」と祝福したのですが、当の本人は少々戸惑いがあると言う。
それは何ぞと尋ねると、○君、本当は自分の趣味を活かせる会社に行きたかったらしいのです (う~む、世間的には内定した会社に行く方が羨望の目で見られるぞ)。
「好きな事こそ仕事にすべき」「いや、趣味は仕事にすべきでない」
この件については諸説ありますが、わたくしもかつて趣味を仕事にしたことのある身、酸いも甘いも噛み分けた違いの分かる52歳。今回はそのリアルと注意点を書いてみたいと(誰にも頼まれていないが)思うのです。
短大を卒業し普通に就職したものの、時代はまさにバブル。
「流星に導かれ 出会いは夜のマリーナ」
どうです?皆さま。こんなイタい歌人前で歌う勇気あります?
「ルームナンバー砂に 書いて誘いをかけた」
当時我々はおかしなクスリでも飲まされていたに違いありません。
そんなイカレた時代、私のような一般職OLは「お茶汲み&コピー取りの腰掛け」と呼ばれていました。翻訳すると「難しい仕事はしなくてよろし。2~3年で結婚して寿退社すべし」といったところでしょうか。
お茶汲んでコピーとって給料がもらえるなんて(※今の自分の状態と比べて)どんだけパラダイスっ!若かりし自分に「バカヤロー」とイノキビンタをお見舞いしたいところですが、いかんせんバブルで浮かれていた私は「自分にしか出来ないことをやりたいっ 」とイキり、趣味だった「エレクトーン」を仕事にすることにしたのです。
すると、まあどうでしょう〜
昨日まで9時5時で課長にドヤされていたのに、基本上司は存在せず、いきなり「先生」と呼ばれる身分に。しかも仕事は午後からなので、苦手な早起きをする必要もなくダラダラ寝ていられる。
私は舞い上がりました。 「いや〜芸は身を助けるとはよくいったものだわホホホ(布団の中にて)。
皆さん、憎たらしいでしょう?
でもご安心あれ。
幸せを話したら5分あれば足りる、不幸せ話したら一晩でも足りない(byばんばひろふみ)。このような期待だけは決して裏切らないのが私の長所なのですから(後半にご期待ください)。