引きこもりの人生を変えるか、〇〇〇!
働くオンナ道
2023.11.01
年齢的なものかネガティブな性格のためか(多分こちら)、特にコロナ禍に入ってからは心動く出来事に出会うこともなく、まるで定年したおぢのように「人生消化試合モード」で生きてまいりました。
「バットを振ってみたら、当たっちゃったんです」でお馴染み、80歳を超えてから独学でゲームクリエイターになったおばあちゃんをCMで見るたびに「申し訳ねえ申し訳ねえ」と思いつつ、日々片手間に仕事をし、多くの時間スマホを見て溶かす日々を送ってまいりました。
しかし、最近そんな「枯れた私」に変化があったのです。
今日は「最近面白いことがない」とお嘆きの貴兄に、私のちょっとした体験をお話ししたいと思うのです。
それは上海から帰国する直前のことでした。
かつての駐在先から若い友達がやってきて「上海ディズニーランド」に連れて行かれたのです。まあ楽しい♪
実は、我が家からディズニーランドは地下鉄一本でいける近距離だったのですが、「暑い」「寒い」「興味がない」「並ぶのがウザい」「怖い乗り物が嫌い」と理由をつけ、私はなんとかディズニーランドに足を運ばぬまま帰国の日を迎えようとしていたのです。
ビビりの私のために友達がセレクトしてくれたのは、上海ディズニー1番人気「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」というアトラクション。
おいおい90分待ちだってよマジか・・・私一人(もしくはダンナと)で来ていたら死んでも乗らんな、しかもこれビミョーに怖そうじゃん汗。
しかし、わざわざ遠方から飛行機でやってきてウキウキの友人に「ワタシやっぱやめとく」と言える術がありません。
「こ、コレ怖いヤツじゃない汗?」
「大丈夫♪あんな小さい子も乗るんだよ♪」(私の前に並んでいるのは幼稚園児くらいのちびっ子だった)。
私は覚悟を決めました。少し我慢したら終わるはず(キリッ)。
その後、観覧客(私)は巨大ハングライダーに固定され、シートベルトをしっかり閉めているかどうか確認されました。
これで「危険を確信した」私は、シートベルト確認中のキャストを捕まえ「こここ、怖いんですが」と縋りついたものの、キャストに「怖ければ目を閉じとけばええんや」と腕を振り払われ、そのまま空へと吸い込まれていったのです。「ヒイイイイ!」
しかし、そっと薄目を開けた私の前に広がっていたのは、キリマンジャロ国立公園の壮大な景色でした!
悠々と歩くゾウの群れ。キリンは草を喰み、なんと草の香りさえ感じる。
「わー!キリンだキリンだ!」。も、もしかしてこれ楽しい?
「ヒイイイイイ!」
再び急降下した次の瞬間、私はイグアスの滝にいました。
ソアリン・オーバー・ザ・ホライズンは「世界一周」をテーマとしたアトラクションで、飛行機が死ぬほど嫌いな私が生涯行くことがないであろう国、例えばインドのタージマハール、エジプトのピラミッド、そして上海上空など、プチ世界一周を楽しむことができる乗り物だったのです。
それは僅か5分という短い時間だったし、上下するたびヒーヒー言い通しではありましたが、同時に私にとっては、夢のような素晴らしい体験となったのです。
まるで本当にハングライダーに乗って世界一周してきたみたいじゃん・・・
結局何が言いたいかというと、「ディズニーランドのVR超スゴイ」という結論に尽きるのですが、同時に「世間から評価されているモノには、やはりそれなりの理由があるのだ!」と体感した瞬間でもありました。
日本に戻ってきてもまだあの体験が忘れられず、「あのアトラクションのためだけに、またディズニーランドにいきたい」と牛のように反芻する始末。
みんなは私に黙ってあんな楽しいこと、こんな楽しい事をしていたのか。自分、なんか今まで人生勿体ないことしてたかな・・・。
そこで、まずは誘われてもいつも断っていた吉本新喜劇のチケットを取ってもらいました。
さらに今年は、ジブリ映画を見て、ワンピースを読み、スーパー銭湯にも足を運んでみようかと思うのです。
だって、食わず嫌いして美味しいものを食べずに人生終わるのは、少し勿体ないじゃあないですか!