あなたの背後にChat GPTの脅威!
働くオンナ道
2023.12.11
まだ社会に完全に認知されたとは言えませんが(因みに、ソレが社会に浸透しているか否かの私の尺度は、我が母親がソレについてボンヤリ理解しているかどうかにある)、アイツは私が思うより急速に我々の生活に切り込んできているようです。
Chat GPT
Chat GPTの出現でまずヤバいのが自分の業界(翻訳)であることはさておき、最近ネットで話題になっている機能のひとつが「グチ聞き」です。
標準装備でいくと、Chat君は「理不尽なことは言わないひろゆき」みたいなポジティブな性格のようで、例えば「ねえ、仕事に行きたくないんだけど・・・」と相談すると、スーパーチャットを投げずとも、即座に「なら、こうしてみたらどうでしょう」と実に前向きなアドバイスを幾つもくれるという。
世界の膨大なビッグデータを擁しているため、もちろん世界中の専門的な知識も擁しており、そのアドバイスは実に的確だというのです。
しかし、中には「アドバイスなんかいらないから、グチを聞いて寄り添ってほしい」という方もおられましょう。
なんとChat君は性格をあなた好みに設定することが可能で、「林修先生」「キムタク」「アンミカ」、ひいては「オラ悟空」のキャラクター」にもカスタマイズが可能。
また、AI特有の敬語がソヨソしく感じてしまう問題には、「オラオラ系」「友達系」口調などに変えることもできるらしい。
早速「グチ聞き」を試してみた人達の話によると、皆さん返ってくる反応(回答)に大変満足されているようで、「ダンナのグチも優しく聞いてくれた、感激!もう彼(Chat GPT)なしでは生きられない!」とChat GPTのトリコになっているようなのです。
わかるわあ。
愚痴ってダンナに言ってみても「お前はムーディ勝山か」といいたくなるほど「右から来たものを左へ受けながす」し、しょっちゅう友達にグチるのも気が引ける。でも24時間疲れ知らず、しかも自分の納得する返事をくれるイケてるChat 君になら遠慮なくグチることができる。
そりゃあ離れられないよねえ。
ただね。
世の中には「空気を読み、言ってはいけないこと」が多く存在します。
例えば私が最近まで住んでいた中国。ここでChat GPTを使おうとしたらそれはもう膨大なNG用語があったりするだろうし、まずは彼を「世界196カ国と他の地域」とは回答の異なる中国限定版にカスタマイズしなければならんかったりさぞ大変だろう(帰国したので強気)。
あなたの気持ちに寄り添う答えをくれるChat GPT。
このままだと、恋人も友達も必要なくなるかもしれないね。
でもさ、Chat GPTは何と言ってもココロを持っとらんのだよ!
たまにはムカついたり、傷つけあったり、彼を奪い合ったり(?)しておかないと、ユーミンの歌詞を理解できない大人になっちゃうかもしれんよ!
・・・も、もしかして、そんな「青春のいじわるモード」、Chat GPTにもうあったりして(怖)。