《もしも願いが叶うなら》

三重県に「女性の願いを一つだけ叶えてくれる神社」があるのをご存知ですか?

この「石神神社」、もともとは地元の海女さん達の神社だったのですが、「ここでお参りして願いが叶った!」と評判がたち、今や全国から女子が押し寄せる人気の神社となっているのです。

あれはコロナ前の2019年。私はここで「無事上海に行って無事戻ってこれますように」と願をかけました。実際は全然「無事」というわけにはいきませんでしたが、まあそれなりに楽しく過ごしそれなりに生きて戻ってこられたので、この度お札を納めに行くことにしたのです。

さて。石神様は太っ腹な神様で、願いが叶うとまた新たな願いを叶えてくださいます。

問題はこの神様が叶えてくれる願いが「1度につきひとつ限定」ということ。いわゆる「お一名様一回限り有効」クーポン的システムですね。

石神様は結構な山の上にあるし、せっかく行くならきちんと新たに願をかけてきたい。

私がもっと若ければ「IT社長と結婚できますように」とか「推しのコンサートのチケットが取れますように」とかいった願いを具体的に絞れていたでしょうが、今や願いといっても「•••健康?」くらいしか思いつかない。

しかも、私は年中調子の良い日がなく毎日起きるとどこかが痛い人間。「まあ死んでないし。これで正解?」と、願いが叶ったのかどうか分かりにくい事この上ない。

さてどうする。

実は我が家は今、自分より確実に元気で長生きしそうだった母親が脚を悪くして手術を受け絶賛リハビリ中。どこまで治るか、という危機的状況にあります。

ここはひとつ親の健康を祈るべきではないだろうか。

やや強引とはいえ、我ながらなんて親孝行っ!

しかし本音は、「あのクセの強い母親を介護するとなったら、それはそれは厄介なことになるだろう」と戦々恐々だからなのです。

私は自分が一番可愛いのです。

さて、考えがまとまらないまま、石神様にお参りする日がやってきてしまいました。

結果、私は「母の足が治りますように」(本音:メンドウな事に巻き込まれませんように)と書いて、石神様に預けてまいりました。受付に座っていたおばちゃん2人も「なんという孝行娘」と涙で目の前が霞んだことでしょう。

三重県から帰宅し「きっと落ち込んどるだろうし、この事を話したらさぞ感動するだろう」と思い母親に電話してみると、「そんなことより今日は○○さんと朝カフェして、それから××さんがお菓子を持ってきて云々で…」とウッキウキのリア充アピールを半端なく続ける母親•••。

私はムーディ勝山の如く、それらを「右から左に受け流す」ワザを発令しつつ、「特に願をかける必要もなかったのではないか」と思い後悔したのでした。

しかし。

願い事すら明確でない軸のない自分を、私は見つめ直すべきかもしれない。

ひとつだけ願いごとをするとしたら。

あなたなら、どんな願いごとをしますか?

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