食品・化学・医薬
食品・化学品・医薬品3業界の仕事について、ここでは理解を容易にするため、メーカーに絞って説明します。これら三業界の企業はいずれも、開発~原材料仕入~加工製造~販売の全て或いは一部を担っており、独自の強みを磨き市場で確固たるポジションを築いていることも少なくありません。その分、業界を跨いだ転職は難しいと言えますが、同じ職種であればチャンスがないわけではありません。
食品業界については、日々私たちが口にする食品の製造加工販売業が、畜産、水産、野菜、調味料、糖類、穀・製粉、パン・菓子、動植物油脂製造業など極めて多岐に渡ります。これに飲料やたばこなども加えることがあります。「食」を通じて、社会を豊かにする、人に幸せを感じてもらうことに「やりがい」を感じられることが魅力の業界と言えるでしょう。
次に、化学メーカーは、「原料を化学反応で加工する会社」と言って良いかと思います。具体的には、特定される原材料を仕入れ、それに対して合成・分解・重合反応といった「化学変化」や「分離・精製操作」といった作業を行うことで、価値の高い製品を作り出し、顧客に提供します。具体的な製品名では、石油、ガス、高分子(フィルム、繊維、電子材料)、無機材料(ガラス、セメント)など、さまざまな分野に分けることができます。
最後に、私達が健康を維持していく・命をつないで行くために必要なものが医薬品です。それゆえ医薬品業界は、専門的な知識を得た人だけが職に就けるという分野であり、どうしても就業については難しいイメージがあります。
これら三業界の事業内容は、私どもが全貌を解説し理解して頂くといったことは到底できませんので、これ以上記述は専門家に任せるとして、これら三業界の会社のでの職種について少し解説致します。研究開発・生産技術
研究開発とは顧客の求めているものを実現させ、生産技術とは、商品化研究の成果を活かしながら、高品質で安全な製品をローコストで製造するための技術のことを言います。医薬品の開発の場合は、年単位の長期にわたる場合もあります。食品であれば味や安全性、化学製品であれば求められる機能性を量産できるかどうか、と言った供給側として果たす役割に応じた業務を行っていきます。
生産・品質管理
品質保証では細菌検査業務等、各種工程の検査、教育・啓蒙活動、従業員の衛生管理などを行っており、品質管理は、高品質かつ安定供給を経済的に両立させる仕事です。品質不良を出さないことで、企業に対する信頼性やブランドイメージを守るという役割もあります。
営業
特に医薬品の場合は、医師・薬剤師に対してき極めて専門性が高い薬の効果、効能、安全性など、また、健康保険の適用有無とか条件などを説明する必要があります。